バスに乗っていたら、見るからに気持ち悪いメガネの小汚いデブが乗ってきた。世の中に対する不満的な一人事をブツブツとずっと言ってるキモ男。まわりの乗客も「うわ〜、気持ち悪いの乗ってきたぁ↓」とかなり引き気味である。そこへ乗ってきたのが昼間から結構お酒の臭いのするおじいさん。じいさんはそのキモ男のすぐそばに立ったのだが、ブツブツ言うキモ男にすぐさま不快感を感じたようである。「なんじゃコイツは」的な視線をあからさまに送るじいさん。
そしてキモ男が突然、かなりの大声で何やら喚き始めた時、我慢の限界がきたのかじいさん「何を言うとんじゃ!さっきから!」とキモ男を一喝。それがキモ男の逆鱗に触れたらしく、キモ男はいきなり有無を言わさずじいさんにつかみかかり右フックをお見舞いした。 「ビチッ!」っと鈍い音がして、じいさんが「アイターッ!」と床に倒れる。それに覆いかぶさりなおも殴ろうとするキモ男。
「キャーッ!」という乗客の悲鳴。止めに入る勇敢な青年。言葉を失うその他乗客達。車内騒然とする中「運転手さん!警察呼んで!」と誰かが叫んだ。その言葉に露骨に動揺するキモ男。キモ男は立ち上がりあたりを見回すと、開き直ったのか憮然とした態度で何やら意味が分からない言い訳を始める。法律的には第三者の介入がどうのこうのとか、胸に下げたツタヤの会員証みたいなのを掲げて喚くキモ男。まわりの乗客の恐怖感が増していく。
じいさんは顔をおさえて「アイター」と呻いている。勇敢な青年がとにかくじいさんとキモ男を離そうと、キモ男をつかんで前に引っ張っていくと今度はその勇敢な青年につっかかるキモ男。周りの乗客はあまりの気持ち悪さと怖さに言葉もでない状態である。
しばらくして警察が来て、乗客達はキモ男の周辺にいた人だけ残して降ろされ、事件は警察の手にゆだねられた。
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